シクサーズが木曜日の夜、第3クォーターで一時29点あったビハインドを跳ね返し、キャバリアーズに114-106で勝利した。フィラデルフィアのXfinity Arenaに集まった観客は、ビハインドが10点まで縮まった瞬間から一気に盛り上がった。
その起点となったのはタイリース・マクシーだ。レブロン・ジェームズからのパスをトランジションで受けると、ドリブルをつかずにそのまま3ポイントシュートを放った。ボールがネットを通過するとキャバリアーズはタイムアウトを要求せざるを得なくなり、マクシーはスコアラーズテーブル付近のファンに向かって歩きながら雄叫びを上げた。ジェイレン・ブラウンも彼に寄り添って喜びを分かち合い、反対側のコートではジョエル・エンビードも歓喜した。
スター選手が多く揃うチームの中で、この日の熱狂的な観客を導いたのはマクシーだった。観客は一晩中彼の動きに合わせて声援を送り、シクサーズは逆転勝利をつかんだ。マクシーはこの日チーム最多の32得点と6アシストを記録した。
「素晴らしい瞬間だった」とマクシーは語った。「観客が試合に入り込んでいた。僕たちは観客のエネルギーや、自分たちの粘り強さを力に変えていたんだ」
序盤は完全に劣勢
シクサーズは開幕戦で王者ニックスに勝利してから2日後のこの試合で、序盤はほぼすべての面で押し込まれた。ボールを失い、stopができず、レイアップも外した。ブラウンは本拠地での前半としては2025年3月以来最少となる4得点にとどまった。シクサーズの前半のターンオーバーは15回で、2024年1月以来、1ハーフの最多数となった。
キャバリアーズは前半を69-45で折り返した。この点差は開幕戦の前半としてフランチャイズ史上最大のリードであり、シクサーズ相手のハーフタイムリードとしても球団史上最大だった。前半終了時、白い開幕戦用Tシャツを着た観客が多く集まった会場からは、ブーイングが沸き起こった。Tシャツにはシクサーズのロスターとニック・ナース監督の名前がプリントされていた。
マクシーはハーフタイムにチームメイトへ喝を入れたという。「『さあ、真価を見せる時だ。調子がいい時だけ喜ぶ、都合のいい連中になるのか。それとも、状況が悪い時に戦い抜き、粘り強さを示すのか』と言ったんだ。そして実際にそうできた」とマクシーは振り返った。
後半の逆襲
ブラウンが「試合の流れを変えた」と語る第3クォーターは、ハーフタイム明けに8-0のランで始まった。シクサーズはこのクォーターをキャバリアーズ相手に37-21で制した。それでも第4クォーターに入った時点では、まだ8点のビハインドを背負っていた。シクサーズがリードを奪ったのは残り6分54秒、エンビードがセンターのジャレット・アレンをかわして放った16フィートのジャンプシュートが決まった時だった。このリードを、シクサーズは最後まで守り切った。
後半のシクサーズは前半とは別のチームだった。ターンオーバーは後半わずか2回で、キャバリアーズの15回と対照的だった。
ナース監督は、前半に苦しんだ要因としてキャバリアーズのミッドピック・アンド・ロールへの対応を挙げた。GeniusIQのデータによると、キャバリアーズは前半にダイレクトピックを27回使い、1回あたり平均1.08点を獲得していた。後半はダイレクトピックの回数を20回に減らし、1回あたりの平均得点も0.56点に抑えられた。ナース監督は守備の割り当てを変更し、それが効果を発揮した。
キャバリアーズは後半わずか37点にとどまった。第3クォーター終了時点で30得点を挙げていたドノバン・ミッチェルは、第4クォーターをわずか2得点に抑えられた。その2得点も、試合の行方がほぼ決まってから記録したものだった。
マクシーは「前半は本当に、本当に向こうの方が我々より強かった。正直に言えば、我々は手玉に取られていた。それでもセカンドラインに下がって守ることができた」と話した。
選手たちの反応
それでもジェームズは、シクサーズがこうした逆転劇を頻繁に期待すべきではないと語った。「それを当てにしたくはない」とジェームズは笑いながら語った。「心の底では、諦めない気持ちがあると分かっているのは素晴らしい。でも、そういう状況に自分たちを追い込みすぎてはいけない」
逆転の最中、ブーイングは大歓声へと変わった。エンビードはこの夜をキャリアの「トップ3」に入る試合だと評価した。ガードのVJ・エッジコムは、プロとしてこれまでプレーした中で最高の雰囲気だったと語った。ジェームズはフィラデルフィアを「最高のスポーツ都市の一つ」と称えた。
「私はここに長くいるけど、言葉が出ないよ」とエンビードは語った。「本当に素晴らしかった」